お土産の話

お土産をくれる人を大切にしてみましょうという文章を読みました

ここで言うお土産とは、物理的なものではなく、
自分にとって、自分でも意識していなかった自分の欠片を、ぽつぽつと拾いあげて、優しく私に見せてくれる人、それがお土産をくれる人

この文を読んだのは結構前なのだけど、それがとてもしっくりときたからか、お土産と、それを何気なく与えてくれる人に気づくことが出来るようになってきた気がします

昨日久しぶりに相方ジョンソンに会いました
そして改めて思いました、彼女はお土産の天才です

昨日私は何となく髪の毛を巻いて出かけました
普段から巻いたり巻かなかったり、その日の気分で変えるけど、それに特別な感情や意味は無いのです、自分では
だから、友達も別に私の髪型について指摘することもないし、バッサリ髪を切ってイメージチェンジした訳でもないから、私も誰かに気づいてほしいな、とかそうゆう気持ちも無くて

相方が合流してきたのは21時ごろでした
それまでも他の友達と先にご飯を食べて馬鹿な話で盛り上がって、すごく楽しい時間を過ごしてて
相方が到着し、荷物を下ろし、他の友達に挨拶を済ませ、私の隣の席につきました
そして、すごく何気無く、さらりと「あれ?髪、パーマ?」と言葉をかけてくれました
私はそのことに触れられたことに少しだけ驚いて、「少し髪が伸びたから、今日は自分で巻いてきたの」と答えると「え!自分でやったんだ、いいね!」と返ってきました
その後はまたみんなでワイワイ会話が始まりました

なんて事ない、10秒もない会話でした
でも確かに私は、オレンジ色の小さな灯りがぽわっとともったような、あたたかくて、少しくすぐったい気持ちになりました
そしてこれがお土産か、と、何度も心の中で頷きました

例えば、私の場合、学校で顔見知りの人は何人もいるけど、その親密さはそれぞれ程度が違っていて
仲の良い子ならまだしも、挨拶する程度の子となると
あ、あの子髪切ったんだな、とか、今日の服装すごくかわいいな、とか、心で思っても突然そうゆう事言ったら気持ち悪いかな、変かな、迷惑かな、と色んな事が頭を巡って、結局言わないことの方が圧倒的に多くて
あとは仲良くしてる人でも、髪の色を変えたとか、少しだけ前髪を切ったとか、小さな変化に気づいてあげられないことも多くて

お土産をくれる人は、意識せずとも、そうゆうことがごく自然にできちゃうんです
それってすごく素敵だな、すごいよな
簡単そうで、全然簡単じゃないことだから、
意識してやるならまだしも、意識しないでできる域なんだもん、それはもう人柄なんだもん、才能です

人の良いとこを沢山見つけられる人
相方は本当に私が憧れる素敵な女の子です
そんな子に褒められたら、こんな自分のことも少しだけ好きになれる気さえするから
綺麗であたたかな言葉の力は大きいなぁ

自分でもわからないような自分の欠片を大事に持っていてくれる人って、本当にありがたい存在です

私もまず、意識して始めるとこからやってみようと思います

改めて、相方様、いつもお土産ありがとう
私はそうゆう人のために、何が出来るのかよく考えるべきで
大したことは出来ないけどせめて今は
寒い冬の毎夜に、相方はじめ、大切な人達があたたかくして、ぐっすり眠れますようにと祈ります

おやすみなさい