平成最期の初夏の心境
1年の半分がもうすぐ終わる
どれだけのことがあったかな
鼻をかんで捨てたティッシュよりも
思い出にもならないような使い捨ての毎日
相変わらず空っぽのままで
透明になって私に殺された時間がいくつも床に転がっている
足の踏み場もないくらい散らかるそれを蹴飛ばしたら跳ね返ってぶつかってできる青痣を数えたこともない
それが痛くて辛いのもすぐに忘れて反省も後悔もしない馬鹿の名前はなんだっけ
ブスは罪悪かわいいはモラル
約束と態度で思い知る
口を開けばいつも同じ、昔から美人なあの子がどれだけ可愛いのかという話、それをいつも聞かされるだけの私はつまり有罪で
表面だけを上手に撫でる励まし
私に1番無関心な奴が哀れんだ目で近づいてきて得意気になだめて満足したら帰っていく
甘えで弱さを包んで出来上がるろくでなしとその温床
都合のいい魔法ケースバイケース
型にぴったりはまらないけれどその誤差だって小数点以下の世界
だいたい同じ、ほぼ同じ
だけど違うんだって言いきかせるのは
変わるよりもはまってほしいから
日向を歩いたらサメに食べられるから
日陰だけ歩いているうちに狡くなっていく
サメより怖いものが何か知ってるのに
ルールは守れる真人間の振りしてる
平成が終わる
それを自覚して過ごすなんて誰も出来ないはずだったのに
今を生きてる人だけが成せるって気づいたら
拍手したいほどエモすぎて吐きそうだね
最期と思うとなんだか特別そうな気になるけれど
きっとさして大事じゃないだろう、多分いつもと何ら変わらないのだろう
そういう風に騙してね、噛み潰してね
ずっとずっと、そういう風に
自分に期待をしないでね